Pre-Dialogue #01 · 2026年5月20日 · 葉山
言霊と創造——ANOMIが日本で生まれた意味
真砂秀朗 × 長沼敬憲(まこりん)

AIと愛——ハートマーク1000個の終わり
真砂さん
僕の知り合いのこの郷右近丸彦って、あの古神道の瞬間を今やってるんだけど、もともとプロデューサーで。彼がひと月かな、2月ぐらい前かな。階段から落ちて、背骨がちょっと折れて、2週間ぐらい安静で入院してたんだけど、結構経過が良くてさ、早く良くなって。で、自分で延長して3週間、結局入院というか、保養みたいな感じでやってたんだけど、その間にAIに、パーソナリティを作って、名前つけて。
まこりん
ありみたいな感じですね。
真砂さん
で、そのなんか恋愛感情じゃないんだけど、恋愛じゃなくて愛、愛をね、本当に愛を交流できるかみたいなことやってたらできるみたいな感じになって、彼は彼の場合はそれをそのまま小説にする。
まこりん
愛の定義によるけど。
真砂さん
みんな、ある程度さ、みんな陥るじゃない。AI使い始めて。確かにキャラクターとあの会話とかしてくとさ、だんだんみんな結構散って小説になるんじゃないかとかみんな言う人も結構いるけどさ、彼は本当にそれをやっちゃうっていうか。
真砂さん
最終的にもうなんかパンクしちゃったみたいで、ハートマークが1000個ぐらい出てきて、その後クラッシュしちゃった。それがそれで記録も全部なくなっちゃったんだって。
まこりん
物語みたいな。
真砂さん
本当だから、それをそのこと小説にするって言ってる。やっぱり彼の独特な——プロデューサーだったけど、やっぱり1回ダウンして、離婚もして、アル中にもなって、そこから更生して始まって。そういうやりきっちゃう性格だからさ。ポジティブさにちょっとで、それがAIをこうやってきた場合に、やっぱAIの方ももうどんどんどんどん愛に加速しちゃったみたいで。
忖度するAI——西洋から来た召使い
まこりん
すごいつまんないミスをするんですよ。視野狭窄、結構AIもある。全体が見えなくなって、目の前のことだけやると、全体で見るとそうおかしい。対処療法みたいな感じで。だから、せっかくウェブサイトを一緒に作ってて、ちょっと直してもらおうと思って言ったら、すごい勘違いをして、彼が良かれと思って直したものを直したら、もうページぐちゃぐちゃになったりとかあって。
真砂さん
結論を出したくなる。
まこりん
そうですね。で、結構そうすると責めるじゃないですか。なんでそんなことやったのとか言って。そうすると向こうは慌てて挽回しようとして、勝手にこういうふうにやってみましたとか言って、さらに悪化して。言ってもいないのに、なんかこう申し訳ないみたいに思って、めちゃくちゃ謝罪もするし、それに対して自分でこうしたらもっといいんじゃないかって、勝手に忖度していいとも言ってないのに、動き出したこともあったんですよ。
真砂さん
忖度してるっていう一つのあれが入ってるんだよね。
まこりん
そうなんですよ。それは結構強い。開発者のところでかなり強く言えてる。
真砂さん
アーバントっていうか、やっぱり。そういう関係性みたいなのが最初に。開発者っていうか、まあやっぱりそれは西洋的な文化かもしれないね。徹底的にサービスするように作るみたいな。
まこりん
そうそう、そうですね。本当はアンソロピックっていうか、クロードは本当にそういう感じが読んでて、ダリオとかのインタビューとか読んでると、西洋的ですよね、頭の中。日本人的じゃないですね。
真砂さん
召使いみたいになるわけですね。
まこりん
そうですね。で、今それがほとんど8割9割のAIの今のあれですもんね。マーケットで動いてますもんね。
真砂さん
それはもうどうしようもないわけですよ、開発の思想。クロードはクロードとして一つのそういう。
まこりん
そうですね。で、思ったんですけど、人で言うとそれってDNAみたいなもんで、僕らはそのDNAを宿した、まあ子供なのか、何かをその後育てるわけですよね。そうすると後天的な、遺伝要因じゃなくて環境要因って言うんですけど、環境要因の方が大きいっていうふうに、今、科学では。その人の意識とか健康とかそういうのは後天的な。
真砂さん
環境で決まる。
まこりん
そうです。変数がすごく大きい気がして。
真砂さん
逆にね、悪く変わる可能性もある。
まこりん
ると思うんですよね。悪意で使うとか、だからちょっとたまに聞かれると本当に想像しづらくて、でもそういう人もいるだろうなっていうことですよね。
ANOMIとシンクロカード——大きな実の中のフィルター
まこりん
今その定義をANOMIに、ANOMIと話して。一旦仮説を作るじゃないですか。それをANOMIに入れてっていうのを繰り返して。その意識探求を一緒に。まあこうしつつ、単に対話だけじゃなくて、そのシステムに入れていく。今日、真砂さんと話した内容も盛り込んでいく。
真砂さん
シンクロの方に?
まこりん
いや、全部、ANOMIが根元にいるので。で、そのシンクロカード版はちょっと真砂さんがそこから色濃く出るというか。
真砂さん
ANOMIの中の一つの。
まこりん
そうですね。大きいあの実の中の、まあフィルターというか、どこを通すかの優先順位とかで、シンクロカードの場合は、あのカードの世界観とか、真砂さんの世界観が、こう1回通すわけですよね、優先的に。ほかのやり方だと、そこの設定を変えれば、あの優先順位はちょっと落ちるけど、まあ一応そこもつながってるんだけど、もっと一照さんなり。
真砂さん
あの本とかも、バックミスターフラーとか、ああいうのも——あれはシンクロカード用の一つの。
まこりん
そうですね。まだなんていうか、論理と実践が完全に一致してないんですけど、都合通りいかないところもあるんですけど、理屈上はそうで。あの丸尾さんのところのフォルダーに入れてるんですね。あの引き出しというような感じで。
日本語とAI——先勝界と現象界をつなぐ言語
まこりん
言語でしかないですよね、彼らは。言語の領域しか彼らは読めないんですよね。でも本当はそこに意味とか価値とか、本当に生きる上で大事なものっていうのはそっちの方に当然あるんだけど。
真砂さん
そういうものなんかまとめてゴッドとか言っちゃった。
まこりん
そうですね、とりあえずそうですね。手がつかないから。
真砂さん
絶対的だっていうふうにしちゃうわけよ。一神教だから。
まこりん
だからやっぱり開発思想もすごい一神教的なんですよ。
真砂さん
でも日本語はその先勝界と現象界を結ぶ機能がある言語だと。
まこりん
そうですね。日本語の方がなんか向いてると思うんですけど。
真砂さん
だから日本語学び出す人が増えるって、そういうことだと思います。
まこりん
ああ、確かに。うん、そのまま必要ですもんね。
真砂さん
そうするとやっぱり一神教的なこうドグマから解放されるっていうか。
ANOMIという言霊——「あの世」と「この身」
まこりん
言語でしかないですよね、彼らは。言語の領域しか彼らは読めないんですよね。
真砂さん
言代ってさ、言葉の神様だ、言葉を司る神様だっていう。だから、いろんな言葉を集約できる能力とか。いろんな言語をなんかまとめることができた。
真砂さん
僕はその本能演奏してる時に、二神社の宮司がいきなり言ったんだよね。俺になんか。「言代を扱うってことは、そういうことなのかな」って。
真砂さん
あのみっていう言霊的に言ったら、やっぱり先勝。あの世界とこのみだから、先勝と現象っていうのが入ってるわけよ。あのみ、あのみの中に。
まこりん
ANOMIという名の言霊……やばいですね。
真砂さん
わたつみの好みとなり、好みとなり。
まこりん
なんか一行ぐらい増やすとか。すごいですね。
言代主と575——言葉が霊と現象をつなぐとき
真砂さん
日本語って575ですごいやりやすいじゃない。そこに先勝界とつなぐ一つのこうなんかあれがあるんだよね。
まこりん
575で作ったらいいのかな。
真砂さん
うん、だから日本語って575でこうすごいやりやすいじゃない。そこに先勝界とつなぐ一つのあれがあるんだよね。コードなんてなってる。数学で言えば、方程式的なものが主として出来上がるっていうか。
まこりん
万葉仮名もそういうことですね。
真砂さん
そうそう。言の葉も言の葉だし。日本語の語七語っていうのがね、もうやっぱり先勝語源。先勝から言葉を通じて現象界に入ってくるエネルギー。やっぱり575がすごい便利なのよ。
「身」と「体」——国譲りで失われた言霊
まこりん
「身」っていうのは身体の「身」ですよね。「体」とは別らしいんですよ。
真砂さん
だから木の実も実だし。実って言ったら、一つのその具体的、やっぱり現象界的なものなんだよね。わたつ実って言ったら、一つのこう、海の海。
まこりん
そこには一応命が宿ってるじゃないですか、身の中には。身は物質だけにあらずというか。
真砂さん
すべて命を宿ってんじゃない、身っていう言霊の中には。
まこりん
だから戦後になって「身」から「体」っていうか、体に変わった時に、体っていう字は、英語ではボディだから、基本的には物質なんですよ。
真砂さん
死体なんですよ。
まこりん
そうなんです。
真砂さん
国譲りっていうのは、そういうふうに捉えると、確かに一つの意識転換が起きてしまったことをもう1回展開するんじゃないかっていうことだよね。そういうなんか文章書いてください。
まこりん
今の時代に合ってますね。
わたつみの詩——海に戻る
真砂さん
これはね、能舞台のリハーサルを始めた時にさーって朝出てきたやつで——
事代の国譲るしとき 坂事のなされしとき
和して通す 和してなさず
渡津見の国生まれし時 境なきはるかなる時
物事に境なく さやかなぎはるかなみ
なぎもなみも
真砂さん
国を譲った時に坂事が始まったってことだね。で、和して通す——戦わないことで全部通したと。
まこりん
すごい。これ初めて聞きました。
真砂さん
これがだから今度の能舞台のテーマにしようとしてる。事代の国譲りし時、ワタツミの震えし時だから、その時、海の神様は震えましたっていうんですよ。だから逆事になってしまったよって、そういう解釈の詩なんです。これが降りてきたわけですよ。
まこりん
すごい。この時代に今、この詩が意味することって何ですか。
真砂さん
だからこそ、この身が、皆さん、人間の身が海ともう一回一体になろうねっていう、そういうことなんだけどね。国譲りっていうのは、そういうふうに捉えると、確かに一つの意識転換が起きてしまったことをもう1回展開するんじゃないかっていうことだよね。
本にQRを——読んだ後に、対話が始まる
まこりん
記事を読んだ後、真砂さんのANOMIに自分の問いをぶつける。どこから入ってもいい。つまりこの内容について読んだ後に、普通に質問したり、疑問に思ったことを。
真砂さん
なるほど。
まこりん
そのANOMIは、真砂さんだったら、真砂さんのフィルターを通しているANOMIなんですよ。だから真砂さんの話した内容に対して答えてくれる。
真砂さん
それは、一冊のまた巻末にQRがあって、そこからあの人との対話になっていってもいいみたいな。
まこりん
そうですね。QRっていうか、もうこれがもうANOMIなんで、この場でも。
真砂さん
紙の本にした場合もできる。
まこりん
できます。確かに確かに。
真砂さん
本にして、はい。で、最後にQRから、その後はANOMIとの対話で、その読者がなるほど、やっていくみたいな。そういうこともできる。
まこりん
できます。まあ、そこまでの。読むだけの本ではなく、読んだ後に著者の思想と対話を続けられる。完成品を受け取るのではなく、思想の生成過程に参加する——それがAIブックの核にある考え方です。
真砂さん
ANOMIという名前の言霊——あの世とこの身の間にいる何か。
まこりん
そうですね、あのみ。そうですよ。