TISSUE 哲学系インタビューBOOK

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TISSUEについて

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TISSUEについて(1)TISSUE 04 毎日は愉しい(哲学系インタビューBOOK)「はじめに」より
TISSUEについて(2)TISSUE 04 毎日は愉しい(哲学系インタビューBOOK)「はじめに」より

折り重なった層の向こうへ。

ハンカチーフ・ブックス編集長 長沼敬憲

哲学系インタビューBOOKと銘打ったこの本も4冊目を迎え、気がついたら2019年。ゆっくりつくっていたら、前号からまるまる1年以上かかってしまいましたが、年号が変わる世の大きな節目にさりげなく送り出すことができそうです。

タイトルの TISSUE(ティシュー)は、どちらかというと理科系の用語で、身体の組織を意味しています。組織というと、人と人の集まりをイメージすることが多いですが、たとえばリンパ組織は lymphoid tissue、結合組織は connective tissue とか言ったりするわけですよ。

そのあたりは雑学知識みたいなものですが、そうした組織がなぜ tissue と呼ばれているのか?

ティシューは、ティッシュペーパーのようにいくつもの層が折り重なった状態をあらわしています。つまり、組織というのは積み重なったひとつひとつの層であり、生命という大きなくくりで言えば、ミクロからマクロまで、細胞、身体、社会、宇宙がひとつにつながっている。

このひとつにつなげようという意思が、僕のイメージする生命であり、世界であり……生命という理性ではつかみきれないものをそれでも包み、言葉と体感でつなげていく、そのために必要なまなざしが哲学。

莫迦と言われるかもしれないけれど、でも、そんなことをついしたくなってしまうほど、僕には生きることがふしぎで、おもしろく、観察しても飽きが来ない。

いろいろあるけれど、空高く突き抜けていくような透明な意思と、大地を感じる優しさ、あたたかさ。このふたつを育てていけば、人生のあらゆる場面に向き合えるしたたかな力が養っていける、だって人生は冒険であり、旅であり、白紙の地図なのだから。

さまよい歩くだけでは不安になるし、むやみにがんばるだけでも何も続きはしない。ひかりは意思からはじまったと先人たちが言い遺しているように、僕たちは自己のひかりをつかみ、先人たちがつかんできたひかりとつないでいく。

大事なものを抱えながら、まるで種から森が育つように、僕たちは38億年ほどの歩みを続けてきた。それをすばらしいことだと、いろいろな人の言葉を借りながら伝えたいと思ったのが、4冊目の層(=ティシュー)を重ねようと思った動機かもしれません。

無限の世界につながる扉へ、ようこそ。

TISSUE 04 毎日は愉しい(哲学系インタビューBOOK)「はじめに」より