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無縁・公界・楽

縁の外に開かれた自由の場

中世日本には、血縁・地縁・権力から切り離された場が存在した。無縁、公界、楽と呼ばれるこれらの空間は、争いからの避難所であると同時に、文化と創造が生まれるアジールでもあった。

網野善彦が指摘した『無縁・公界・楽』は、国家や共同体の外側に開かれた特異な空間である。

寺社、神社、山野、海辺、市、芸能の場は、支配や課税、戦闘の論理から距離を保つアジールとして機能してきた。

芸能者、職人、修行者、遊女、商人といった人々は、こうした場に身を置くことで、存在の保証と引き換えに自由を得た。

文化、芸術、宗教の多くは、安定した中心ではなく、不安定な周縁と無縁の場から生まれている。

アジールは逃避の場であると同時に、新しい秩序が芽生える創造の場でもあった。

type

historical_subnode

concepts

  • 無縁
  • 公界
  • アジール
  • 網野善彦

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