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今村直樹さんの対話の構造化 | nowhere HAYAMA100-17 (ANOMI Note Edition)

【呼び名】直樹さん

大人も、子供も、手放すことで、本当にやりたいことが見えてくる。

■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)

幼少期から海に親しみ、3歳から水泳、高校でレーシングカヤック、大学でライフセービングへと進む。
関東学院大学卒業後、ライフセービングの本場オーストラリアへ。「海が生活に密接に結びついた文化」を体験。
帰国後、葉山のオーシャンファミリーと関わり、ニッパーズ(ジュニア向けライフセービングプログラム)の立ち上げに参画。
ビーチ葉山のマネージャーを経て、2011年10月に独立。子どもたちのアフタースクール「タイドプール」を設立。
星山での保育園設立を試みるも、開園2ヶ月前に断念。
「俺がなんとかしなきゃ」という思考過多の末の崩壊を経験し、マザーアース・エデュケーションの松木正さんとの出会いを機に変容。

■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)

やりたいを、そのまま引き受けつづける人。

海を軸に、子どもたちが本物の自然のなかで学ぶ体験を届ける。
子どもを海へ安全に導ける大人(アウトドア・エデュケーター)を育成する。
「やりたい」を損なわないフリースクールの形を模索し続ける。
大人自身が自然体験を通じて変容できるコミュニティをつくる。

■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)

学童保育「TIDE POOL(タイドプール)」を2011年設立・運営(かたち・わんぱく・じぶん・せかい・しぜんの5クラス)。
「うみやま葉山」代表として海と山をつなぐ自然体験活動を展開。
アウトドア・エデュケーター養成コースを設立・運営。
星山の里山整備・活用(草刈り・パーマカルチャー・大地の再生を取り入れた維持管理)。

■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)

〈一度死んだのかも〉

保育園設立の断念——開園2ヶ月前の崩壊。「俺がなんとかしなきゃ」という思考過多の末、すべてが崩れた。マザーアース・エデュケーションのワークで吐露し、「ここで一度死んだのかも」という境地へ。思考から直感へ、コントロールから「任せる」へ——変容の原点。

〈体を張って止めた〉

星山を開くとき、知人が大型ユンボを持ってきてくれた。50メートル進んだところで「これはまずい」と感じ、体を張って止めた。好意を無にするかもしれないと知りながら。理屈より先に体が動く人。

〈草との戦いから共生へ〉

草刈りを繰り返した星山。最初は「戦い」だった。でも2年、3年と経つうちに、人が踏み入れるゾーンでは植物が引いていく。「彼らも人が踏み入る場所を感じている」——管理ではなく、関係によって山は変わる。この変容が、直樹さん自身の変容と重なっている。

〈フリーの意味を取り違えてる〉

子どもたちのやりたいを叶えようとすると、大人の手がいくらあっても足りない。「制限をかけようと思えば、いくらでもかけられる。でも、やりはじめると縮小していく」。笑いながら言うその言葉に、本物のフリーへの確信がある。

〈意図してないんだよ〉

修了生がタイドプールの運営を手伝い、大人の手が増え、子どものやりたいが叶い、また大人が育つ——好循環が生まれている。「それは別に意図してないんだよ。システムとかつくるのが超できない人だから、気がついたらこうなった」。計画しないから、エネルギーが損なわれない。

■コア(根底にある思い・願い)

コントロールを手放したとき、

世界は動きはじめた。

体が先に反応して、

理屈より早く「まずい」と知る。

草が人を感じるように、

子どもたちも大人の腹を感じる。

任せることが、

いちばん多くを動かすことだと、

直樹さんは体で知っている。

一言でまとめると:

「手放して、引き受け、それだけですべては動きはじめる。」

■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)

「文字通りのフリースクール」——カリキュラムと自由の間の葛藤がまだ続いている。
「これって、俺がやらせてるのかな?」という問いが、日々ある。
大人の手が増えれば叶うことが増えるが、経済的な持続可能性との綱引き。
海の活動を届けられる大人がまだ圧倒的に少ない。
「任せる」というあり方を、組織として継承・拡張していくこと——直樹さん個人のセンサーに頼らない形をどうつくるか?

■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)

今村直樹さんという人:「笑いながら、手放し続ける人」

①「体が先に動く人」:「脊髄で反応して動いてる人なので(笑)」という自己評価が、この人の全部だと思う。ユンボを体で止めたのも、保育園を断念したのも、松木さんのワークに「なんとなくポチった」のも、全部そう。理屈が追いつく前に、体がもう知っている。

②「手放すほど、増える」:「制限をかけようと思えば、いくらでもかけられる。でも、やりはじめると縮小していく」——この一言に、直樹さんの10年が凝縮されている。管理しないから、エネルギーが損なわれない。意図しない好循環が生まれるのは、そのせいだと思う。

③「笑いながら本物を言う人」:フリースクールのフリーを「取り違えてるって言われていて(笑)」と言えるのは、本物のフリーがどこにあるかを体で知っているから。笑いの中に確信がある。その軽さが、子どもたちにも伝わっているんじゃないかな。

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  • 【呼び名】直樹さん
  • 大人も、子供も、手放すことで、本当にやりたいことが見えてくる。
  • ■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)
  • - 幼少期から海に親しみ、3歳から水泳、高校でレーシングカヤック、大学でライフセービングへと進む。
  • - 関東学院大学卒業後、ライフセービングの本場オーストラリアへ。「海が生活に密接に結びついた文化」を体験。
  • - 帰国後、葉山のオーシャンファミリーと関わり、ニッパーズ(ジュニア向けライフセービングプログラム)の立ち上げに参画。
  • - ビーチ葉山のマネージャーを経て、2011年10月に独立。子どもたちのアフタースクール「タイドプール」を設立。
  • - 星山での保育園設立を試みるも、開園2ヶ月前に断念。
  • - 「俺がなんとかしなきゃ」という思考過多の末の崩壊を経験し、マザーアース・エデュケーションの松木正さんとの出会いを機に変容。
  • ■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)
  • **やりたいを、そのまま引き受けつづける人。**
  • - 海を軸に、子どもたちが本物の自然のなかで学ぶ体験を届ける。
  • - 子どもを海へ安全に導ける大人(アウトドア・エデュケーター)を育成する。
  • - 「やりたい」を損なわないフリースクールの形を模索し続ける。
  • - 大人自身が自然体験を通じて変容できるコミュニティをつくる。
  • ■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)
  • - 学童保育「TIDE POOL(タイドプール)」を2011年設立・運営(かたち・わんぱく・じぶん・せかい・しぜんの5クラス)。
  • - 「うみやま葉山」代表として海と山をつなぐ自然体験活動を展開。
  • - アウトドア・エデュケーター養成コースを設立・運営。
  • - 星山の里山整備・活用(草刈り・パーマカルチャー・大地の再生を取り入れた維持管理)。
  • ■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)
  • 〈一度死んだのかも〉
  • 保育園設立の断念——開園2ヶ月前の崩壊。「俺がなんとかしなきゃ」という思考過多の末、すべてが崩れた。マザーアース・エデュケーションのワークで吐露し、「ここで一度死んだのかも」という境地へ。思考から直感へ、コントロールから「任せる」へ——変容の原点。
  • 〈体を張って止めた〉
  • 星山を開くとき、知人が大型ユンボを持ってきてくれた。50メートル進んだところで「これはまずい」と感じ、体を張って止めた。好意を無にするかもしれないと知りながら。理屈より先に体が動く人。
  • 〈草との戦いから共生へ〉
  • 草刈りを繰り返した星山。最初は「戦い」だった。でも2年、3年と経つうちに、人が踏み入れるゾーンでは植物が引いていく。「彼らも人が踏み入る場所を感じている」——管理ではなく、関係によって山は変わる。この変容が、直樹さん自身の変容と重なっている。
  • 〈フリーの意味を取り違えてる〉
  • 子どもたちのやりたいを叶えようとすると、大人の手がいくらあっても足りない。「制限をかけようと思えば、いくらでもかけられる。でも、やりはじめると縮小していく」。笑いながら言うその言葉に、本物のフリーへの確信がある。
  • 〈意図してないんだよ〉
  • 修了生がタイドプールの運営を手伝い、大人の手が増え、子どものやりたいが叶い、また大人が育つ——好循環が生まれている。「それは別に意図してないんだよ。システムとかつくるのが超できない人だから、気がついたらこうなった」。計画しないから、エネルギーが損なわれない。
  • ■コア(根底にある思い・願い)
  • コントロールを手放したとき、
  • 世界は動きはじめた。
  • 体が先に反応して、
  • 理屈より早く「まずい」と知る。
  • 草が人を感じるように、
  • 子どもたちも大人の腹を感じる。
  • 任せることが、
  • いちばん多くを動かすことだと、
  • 直樹さんは体で知っている。
  • 一言でまとめると:
  • **「手放して、引き受け、それだけですべては動きはじめる。」**
  • ■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)
  • - 「文字通りのフリースクール」——カリキュラムと自由の間の葛藤がまだ続いている。
  • - 「これって、俺がやらせてるのかな?」という問いが、日々ある。
  • - 大人の手が増えれば叶うことが増えるが、経済的な持続可能性との綱引き。
  • - 海の活動を届けられる大人がまだ圧倒的に少ない。
  • - 「任せる」というあり方を、組織として継承・拡張していくこと——直樹さん個人のセンサーに頼らない形をどうつくるか?
  • ■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)
  • 今村直樹さんという人:「笑いながら、手放し続ける人」
  • ①「体が先に動く人」:「脊髄で反応して動いてる人なので(笑)」という自己評価が、この人の全部だと思う。ユンボを体で止めたのも、保育園を断念したのも、松木さんのワークに「なんとなくポチった」のも、全部そう。理屈が追いつく前に、体がもう知っている。
  • ②「手放すほど、増える」:「制限をかけようと思えば、いくらでもかけられる。でも、やりはじめると縮小していく」——この一言に、直樹さんの10年が凝縮されている。管理しないから、エネルギーが損なわれない。意図しない好循環が生まれるのは、そのせいだと思う。
  • ③「笑いながら本物を言う人」:フリースクールのフリーを「取り違えてるって言われていて(笑)」と言えるのは、本物のフリーがどこにあるかを体で知っているから。笑いの中に確信がある。その軽さが、子どもたちにも伝わっているんじゃないかな。

metadata

source

ANOMI Note / Dialogue with Macorin

author

今村直樹

project

nowhere HAYAMA100

number

17

この概念は「もう一人の僕」の思考の一部として統合されています。

ANOMIと対話する