高木奈美さんの対話の構造化 | nowhere HAYAMA100-08 (ANOMI Note Edition)
【呼び名】奈美さん、なみさん
漁師さんや農家の方のために私ができることって、食べ方の提案だと思うんです。
■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)
■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)
見過ごされているものから、美味しさを届けつづける人。
■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)
■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)
〈食べることだけが幸せ〉
「食べて、喜んで、みんなでつながりあう。」
〈痛くしてごめんね〉
「痛くしてごめんね、でも美味しく食べるからね」って言いながら切っているんですよ。本当に美味しそうな顔して食べるんです」
〈サザエの克服〉
「枝豆がきっかけになったんですよね。(中略)子供たちが直売所やスーパーでサザエを見ると、『お母さん、私、サザエをさばけるから買って』って言うようになったって。その話を聞いて、私も晶さんも泣きそうになりましたね」
〈捨てられていた夏みかん〉
「葉山全体が本当に夏みかんという名産を使って、一人一人がメニューを持っててもいいぐらいだと思っていて。(中略)皆さん、『本当に美味しくつくらせてもらいました』って言ってくれて」
〈食べ方の提案が私にできること〉
「漁師さんや農家の方のために私ができることって、やっぱり食べ方の提案だと思うんですね。それができて、子供たちの笑顔が見れたのがすごく嬉しかったです」
■コア(根底にある思い・願い)
捨てられていたひじきが、サラダになった。
苦いと嫌われていたサザエが、
子供たちのおかわり一番になった。
ボタボタと庭に落ちていた夏みかんが、
たくさんのお店でメニューになった。
食べ方を変えれば、世界が変わる。
——難しいことは、何もしていない。
だから、あなたの手も動き出す。
↓
一言でまとめると:「美味しくなれるものを、見逃さない。それが、人と場所をつなぎ直す。」
■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)
■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)
高木奈美さんという人:「見過ごされているものを、誰でも手が届く美味しさに変換する人」
①「料理嫌いという武器」:「特別に料理学校とかに行ったわけではなくて」「難しいことを教えられない」——この言葉を奈美さんは謙遜として言っているが、実はここに奈美さんの核心がある。専門家ではないから、誰でも「できそう」と思える提案ができる。サザエ×枝豆の発想も、夏みかんをカレーにかけるだけという提案も、全部この線上にある。
②「捨てられているものへの眼差し」:低利用魚、夏みかん、老木——奈美さんが向かっていくのは常に「見過ごされているもの」だ。「美味しくなれるものを大事にしたい」という言葉は、食材だけでなく、葉山という場所そのものへの眼差しでもある。
③「泣きそうになった瞬間」:子供が「さばけるから買って」と言い出したとき、奈美さんと晶さんは泣きそうになった。この感動の質が、奈美さんの動力源を示している。食べ方を伝えることの先に「子供が変わる瞬間」がある——そこに触れるたびに、奈美さんはまた動き出す。
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- ✦【呼び名】奈美さん、なみさん
- ✦漁師さんや農家の方のために私ができることって、食べ方の提案だと思うんです。
- ✦
- ✦■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)
- ✦- 横浜で共働きのサラリーマン時代、料理はほとんどせずお惣菜を買って帰る主婦だった
- ✦- 夫の海外転勤を機に仕事を辞め、5歳の息子とともにミラノへ。家族全員イタリア語ゼロからのスタート。
- ✦- 言語も文化もわからないストレスの中、「食べることだけが幸せ」という状況で本場イタリア料理を口にし、震えるほどの感動を体験。
- ✦- 料理学校には通わず、テレビの料理番組を見ながら真似し、現地の奥様たちから教わりながら、食べて覚え、身体で覚えた。
- ✦- その後ロンドンへ転勤。食材に戸惑う駐在員妻たちにイタリア料理を教えはじめ、「教えるってこういうことなんだ」と学んでいった。
- ✦- 帰国後は葉山のマンションで生活をスタート。漁師・農家と仲良くなるうちに「葉山食材×イタリアン」という自分のスタイルが定まっていった。
- ✦- 2016年頃から英国オリンピックヨットチームのボランティアに関わりはじめ、5年間にわたって食まわりのサポートを続けた。
- ✦- そのボランティア仲間4人が、のちの「葉山夏みかんプロジェクト」のコアメンバーになる。
- ✦
- ✦■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)
- ✦**見過ごされているものから、美味しさを届けつづける人。**
- ✦- 「料理嫌い」だったからこそ難しくない提案ができる——難しいことを教えられないことが最大の武器になっている
- ✦- 葉山でとれるもの、捨てられているものに「食べ方」を与え、食べ手に届くレシピに変換する
- ✦- 子供たちが食材と直接向き合う体験をつくることで、食と地域への愛着が生まれる場を開く
- ✦- 低利用魚・夏みかんなど、見過ごされていたものを活かし、地域の食の循環を動かす
- ✦
- ✦■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)
- ✦- 長久保晶さん(葉山唯一の女性漁師)と連携した毎週水曜定期便(魚+湘南国際村の野菜)
- ✦- telacoyaでのお魚さばき教室(月1回×幼稚園・小学校)
- ✦- 英国オリンピックヨットチームボランティア(2021年まで5年間)
- ✦- 葉山夏みかんプロジェクト(主婦4人チームで2年目)
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- ✦■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)
- ✦〈食べることだけが幸せ〉
- ✦**「食べて、喜んで、みんなでつながりあう。」**
- ✦
- ✦〈痛くしてごめんね〉
- ✦「痛くしてごめんね、でも美味しく食べるからね」って言いながら切っているんですよ。本当に美味しそうな顔して食べるんです」
- ✦
- ✦〈サザエの克服〉
- ✦「枝豆がきっかけになったんですよね。(中略)子供たちが直売所やスーパーでサザエを見ると、『お母さん、私、サザエをさばけるから買って』って言うようになったって。その話を聞いて、私も晶さんも泣きそうになりましたね」
- ✦
- ✦〈捨てられていた夏みかん〉
- ✦「葉山全体が本当に夏みかんという名産を使って、一人一人がメニューを持っててもいいぐらいだと思っていて。(中略)皆さん、『本当に美味しくつくらせてもらいました』って言ってくれて」
- ✦
- ✦〈食べ方の提案が私にできること〉
- ✦「漁師さんや農家の方のために私ができることって、やっぱり食べ方の提案だと思うんですね。それができて、子供たちの笑顔が見れたのがすごく嬉しかったです」
- ✦
- ✦■コア(根底にある思い・願い)
- ✦捨てられていたひじきが、サラダになった。
- ✦苦いと嫌われていたサザエが、
- ✦子供たちのおかわり一番になった。
- ✦ボタボタと庭に落ちていた夏みかんが、
- ✦たくさんのお店でメニューになった。
- ✦
- ✦食べ方を変えれば、世界が変わる。
- ✦——難しいことは、何もしていない。
- ✦だから、あなたの手も動き出す。
- ✦
- ✦↓
- ✦
- ✦一言でまとめると:「美味しくなれるものを、見逃さない。それが、人と場所をつなぎ直す。」
- ✦
- ✦■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)
- ✦- 4人の主婦でできることの限界——夏みかんは把握しているだけで何十倍もある
- ✦- 漁師の魚が地域に届くルートがない——葉山に魚屋がないという構造問題
- ✦- 気候変動・海洋問題に対して一般人に何ができるか、という問いの宙吊り
- ✦- 夏みかんマップ・給食連携・配布ステーション構想を、4人の手でどう実現するか
- ✦
- ✦■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)
- ✦高木奈美さんという人:「見過ごされているものを、誰でも手が届く美味しさに変換する人」
- ✦①「料理嫌いという武器」:「特別に料理学校とかに行ったわけではなくて」「難しいことを教えられない」——この言葉を奈美さんは謙遜として言っているが、実はここに奈美さんの核心がある。専門家ではないから、誰でも「できそう」と思える提案ができる。サザエ×枝豆の発想も、夏みかんをカレーにかけるだけという提案も、全部この線上にある。
- ✦②「捨てられているものへの眼差し」:低利用魚、夏みかん、老木——奈美さんが向かっていくのは常に「見過ごされているもの」だ。「美味しくなれるものを大事にしたい」という言葉は、食材だけでなく、葉山という場所そのものへの眼差しでもある。
- ✦③「泣きそうになった瞬間」:子供が「さばけるから買って」と言い出したとき、奈美さんと晶さんは泣きそうになった。この感動の質が、奈美さんの動力源を示している。食べ方を伝えることの先に「子供が変わる瞬間」がある——そこに触れるたびに、奈美さんはまた動き出す。
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