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横田美宝子さんの対話の構造化 | nowhere HAYAMA100-01 (ANOMI Note Edition)

【呼び名】みほこさん、美宝子さん

人と人、素材と素材、そのつながり、関係性のなかで「美味しさ」が生まれます。

■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)

葉山・上山口でフードスタジオ「3pm・さんじ」を営む、フードデザイナー。
スパイスへの深い愛——遠い地域のもの、真逆のものを組み合わせることへの本能的な喜び。
薬膳のメソッドと四季のリズムを生かした「色を食べる」というオリジナルコンセプト。
東日本大震災前から食と福祉の連携に取り組み始める。震災によってケータリング等の仕事が一時停止→生まれた空白の時間が、えるしいとの協働の入口となった。
ほぼ同時期に、相模女子大との産学連携(梅酒レシピ商品化)と、社会福祉法人「湘南の凪」えるしい!との協働(菓子工房指導→開発・製造・販売へ)がスタート。
オーガニック・フェアトレードへの深い関与を続ける中で、「オーガニックでも児童労働がある」という矛盾に気づく。背景まで確かめ、「楽しいの背景に悲しいがない」ものを選ぶスタンスへ。
震災以降、「人を抱えない、場を抱えない、物を抱えない」スタイルに徐々に転換。

■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)

ここにあるものをリエゾンし、あたらしい世界をつくり続ける人。

「関係のなかで美味しさが生まれる」という確信に従い、人と人、素材と素材をつなぐ。
自分が整っていること(上機嫌でいること)を出発点に、協働の場を育てる。
壊してつくるのではなく、いまここにあるものをリエゾンさせ、見えていなかったものを見えるようにする。
人も場も物も抱えず、流れを保ちながら、リエゾンが起きる余白をつくり続ける。

■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)

フードスタジオ「3pm・さんじ」のオーナー・フードデザイナーとして、ケータリング・お弁当・お菓子の制作。
「えるしい!」との長年にわたる協働(レシピ開発→製造→販売の仕組みづくりまで)。
相模女子大との産学連携プロジェクト。
著書『3pmさんのおやつまみいろいろ 野菜そのままの自然の色がおいしい!』を刊行。
葉山芸術祭など地域イベントでのフードアクション企画。
生産者・次世代・地域コミュニティとのフードダイアログ。

■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)

〈上機嫌が出発点〉

「社会貢献って何ですか?」と聞かれ、まじめに「自分自身がご機嫌でいることです」と答えたら話が止まってしまった。「自分が整っていないといい仕事はできないし、それが結局、社会に対する貢献になると思ったから、私はまじめに言ったんです」

〈スパイスという哲学〉

「日本の発酵調味料にナツメグ入れたり、シナモン入れたり、知らない地域、遠くのもの、真逆のものを組み合わせるのがすごく好き。スパイスって変化なんです」「うまくいかないことがあっても、それも含めてたどり着くものがオンリーワン、価値あるものだと思っているので、変化は全然ウェルカム」

〈日常と神事〉

「日常を整えている先に神事があるんじゃないかと思うんですね。だから、日常の些細なこと、どうってことないと言えばどうってことない、でも、そこにときめくことがあり、私のモチベーションになっている」

〈リエゾンという言葉〉

「リエゾンって、クラッシュ&ビルドではなくて、いままで出会ったピースを入れ替え、モノ、コト、ヒトなどの点と点をつなげて起こる変化なんですよね」「壊して生まれることじゃなく、このリエゾンだと思うんです」

〈土に触れた瞬間〉

「自閉症の障害を持った、いままであまり会話してこなかった一人が、まず土に触った瞬間……『地域の未来』って言ったんです」「『未来はいま、いまは未来』って」「彼らと一緒にずっと行く!って思ったんです」

〈楽しいの背景に悲しいがない〉

「楽しいの背景に悲しいがあると違ってしまうと思って」「本当の意味でフェアにトレードされたスパイスとかを取り寄せて、量を少なくしたりして使うように変えた」

〈抱えないという選択〉

「震災以降は人を抱えない、場を抱えない、物を抱えないスタイルに徐々に変えてきています」「存続するための妥協点、それしかないな、って」

〈今日生きていることを話しているだけ〉

「私も好き勝手に話しているだけなのでね。今日生きていることを話しているだけだから、全然まとまらないかもしれないですけど」

■コア(根底にある思い・願い)

日常を丁寧に整えながら、

いまここにあるものをリエゾンさせていく。

壊さなくていい。

上機嫌でいれば、

ピースはいつか自分でつながる。

そしてある日、土を触れた誰かが言う——

未来はいま、いまが未来、と。

一言でまとめると:

楽しいの背後に、悲しいがない世界をつくりたい。

■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)

「コアな人には届くけれど、不特定多数には届きにくい」という言語の壁をどう超えるか。
えるしいとの協働の仕組みをさらに持続可能な形に育てていけるか。
「存続するための妥協点」を探しながら、リエゾンの本質を失わずにいられるか。
「楽しいの背景に悲しいがない」ものを選ぶ姿勢を、どう広めていくか。
「食べることの背景の世界」をデモンストレーションする場づくりをどう生み出し、どう継続・拡張していくか。

■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)

横田美宝子さんという人:「受け取ることで、与える人」

1、「スルー」という知恵:戦わず、閉じず、スルーしてきた——「戦ってもしょうがないし、かといって閉じこもればいいわけでもないし、私なりに上機嫌に生きる感覚を大事にしながら、そのあたりはずっとスルーしてきた」。これは逃げでも妥協でもなく、流れに乗り続けるための能動的な選択だ。

2、「聞こえた言葉を、料理する人」:教授から「リエゾン」という言葉を受け取った。えるしいの彼から「未来はいま」という言葉を受け取った。いさむファームの土から、フェアトレードの矛盾から、たくさんのものを受け取り続けてきた。美宝子さんは発信するより先に、深く受け取る人だ。受け取ったものを、食べる形に変えて届ける。

3、「日常と神事の間に生きる人」:「日常を整えている先に神事がある」という言葉が、彼女の時間の使い方を表している。色を食べる日常、スパイスの組み合わせ、えるしいとの地道な仕組みづくり——その全部が「日常の整え」であり、その延長線上に、予測を超えた「未来はいま」という瞬間が現れてくる。神事は特別な場所にあるのではなく、整えた日常の先に宿っている。

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  • 【呼び名】みほこさん、美宝子さん
  • 人と人、素材と素材、そのつながり、関係性のなかで「美味しさ」が生まれます。
  • ■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)
  • - 葉山・上山口でフードスタジオ「3pm・さんじ」を営む、フードデザイナー。
  • - スパイスへの深い愛——遠い地域のもの、真逆のものを組み合わせることへの本能的な喜び。
  • - 薬膳のメソッドと四季のリズムを生かした「色を食べる」というオリジナルコンセプト。
  • - 東日本大震災前から食と福祉の連携に取り組み始める。震災によってケータリング等の仕事が一時停止→生まれた空白の時間が、えるしいとの協働の入口となった。
  • - ほぼ同時期に、相模女子大との産学連携(梅酒レシピ商品化)と、社会福祉法人「湘南の凪」えるしい!との協働(菓子工房指導→開発・製造・販売へ)がスタート。
  • - オーガニック・フェアトレードへの深い関与を続ける中で、「オーガニックでも児童労働がある」という矛盾に気づく。背景まで確かめ、「楽しいの背景に悲しいがない」ものを選ぶスタンスへ。
  • - 震災以降、「人を抱えない、場を抱えない、物を抱えない」スタイルに徐々に転換。
  • ■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)
  • **ここにあるものをリエゾンし、あたらしい世界をつくり続ける人。**
  • - 「関係のなかで美味しさが生まれる」という確信に従い、人と人、素材と素材をつなぐ。
  • - 自分が整っていること(上機嫌でいること)を出発点に、協働の場を育てる。
  • - 壊してつくるのではなく、いまここにあるものをリエゾンさせ、見えていなかったものを見えるようにする。
  • - 人も場も物も抱えず、流れを保ちながら、リエゾンが起きる余白をつくり続ける。
  • ■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)
  • - フードスタジオ「3pm・さんじ」のオーナー・フードデザイナーとして、ケータリング・お弁当・お菓子の制作。
  • - 「えるしい!」との長年にわたる協働(レシピ開発→製造→販売の仕組みづくりまで)。
  • - 相模女子大との産学連携プロジェクト。
  • - 著書『3pmさんのおやつまみいろいろ 野菜そのままの自然の色がおいしい!』を刊行。
  • - 葉山芸術祭など地域イベントでのフードアクション企画。
  • - 生産者・次世代・地域コミュニティとのフードダイアログ。
  • ■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)
  • 〈上機嫌が出発点〉
  • 「社会貢献って何ですか?」と聞かれ、まじめに「自分自身がご機嫌でいることです」と答えたら話が止まってしまった。「自分が整っていないといい仕事はできないし、それが結局、社会に対する貢献になると思ったから、私はまじめに言ったんです」
  • 〈スパイスという哲学〉
  • 「日本の発酵調味料にナツメグ入れたり、シナモン入れたり、知らない地域、遠くのもの、真逆のものを組み合わせるのがすごく好き。スパイスって変化なんです」「うまくいかないことがあっても、それも含めてたどり着くものがオンリーワン、価値あるものだと思っているので、変化は全然ウェルカム」
  • 〈日常と神事〉
  • 「日常を整えている先に神事があるんじゃないかと思うんですね。だから、日常の些細なこと、どうってことないと言えばどうってことない、でも、そこにときめくことがあり、私のモチベーションになっている」
  • 〈リエゾンという言葉〉
  • 「リエゾンって、クラッシュ&ビルドではなくて、いままで出会ったピースを入れ替え、モノ、コト、ヒトなどの点と点をつなげて起こる変化なんですよね」「壊して生まれることじゃなく、このリエゾンだと思うんです」
  • 〈土に触れた瞬間〉
  • 「自閉症の障害を持った、いままであまり会話してこなかった一人が、まず土に触った瞬間……『地域の未来』って言ったんです」「『未来はいま、いまは未来』って」「彼らと一緒にずっと行く!って思ったんです」
  • 〈楽しいの背景に悲しいがない〉
  • 「楽しいの背景に悲しいがあると違ってしまうと思って」「本当の意味でフェアにトレードされたスパイスとかを取り寄せて、量を少なくしたりして使うように変えた」
  • 〈抱えないという選択〉
  • 「震災以降は人を抱えない、場を抱えない、物を抱えないスタイルに徐々に変えてきています」「存続するための妥協点、それしかないな、って」
  • 〈今日生きていることを話しているだけ〉
  • 「私も好き勝手に話しているだけなのでね。今日生きていることを話しているだけだから、全然まとまらないかもしれないですけど」
  • ■コア(根底にある思い・願い)
  • 日常を丁寧に整えながら、
  • いまここにあるものをリエゾンさせていく。
  • 壊さなくていい。
  • 上機嫌でいれば、
  • ピースはいつか自分でつながる。
  • そしてある日、土を触れた誰かが言う——
  • 未来はいま、いまが未来、と。
  • 一言でまとめると:
  • **楽しいの背後に、悲しいがない世界をつくりたい。**
  • ■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)
  • - 「コアな人には届くけれど、不特定多数には届きにくい」という言語の壁をどう超えるか。
  • - えるしいとの協働の仕組みをさらに持続可能な形に育てていけるか。
  • - 「存続するための妥協点」を探しながら、リエゾンの本質を失わずにいられるか。
  • - 「楽しいの背景に悲しいがない」ものを選ぶ姿勢を、どう広めていくか。
  • - 「食べることの背景の世界」をデモンストレーションする場づくりをどう生み出し、どう継続・拡張していくか。
  • ■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)
  • 横田美宝子さんという人:「受け取ることで、与える人」
  • 1、**「スルー」という知恵**:戦わず、閉じず、スルーしてきた——「戦ってもしょうがないし、かといって閉じこもればいいわけでもないし、私なりに上機嫌に生きる感覚を大事にしながら、そのあたりはずっとスルーしてきた」。これは逃げでも妥協でもなく、流れに乗り続けるための能動的な選択だ。
  • 2、**「聞こえた言葉を、料理する人」**:教授から「リエゾン」という言葉を受け取った。えるしいの彼から「未来はいま」という言葉を受け取った。いさむファームの土から、フェアトレードの矛盾から、たくさんのものを受け取り続けてきた。美宝子さんは発信するより先に、深く受け取る人だ。受け取ったものを、食べる形に変えて届ける。
  • 3、**「日常と神事の間に生きる人」**:「日常を整えている先に神事がある」という言葉が、彼女の時間の使い方を表している。色を食べる日常、スパイスの組み合わせ、えるしいとの地道な仕組みづくり——その全部が「日常の整え」であり、その延長線上に、予測を超えた「未来はいま」という瞬間が現れてくる。神事は特別な場所にあるのではなく、整えた日常の先に宿っている。

metadata

source

ANOMI Note / Dialogue with Macorin

author

橫田美宝子

project

nowhere HAYAMA100

number

01

この概念は「もう一人の僕」の思考の一部として統合されています。

ANOMIと対話する