藤田一照さんの対話の構造化 | nowhere HAYAMA100-25 (ANOMI Note Edition)
【呼び名】一照さん
状況に身をまかせると、うまくお膳立てが整ってくるんですよ。
■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)
■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)
身体をピースフルに変えることを、生きながら実践し続けている人。
■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)
■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)
〈心は逆らっているのに、体は心地がいい〉
「心は何クソッて逆らっているのに、体は心地がいいので『何とでも好きにしてください』って感じになってしまう。全然痛くなく、自然にスッと崩されて、体がグシャっとなる。」——山口清吾先生に投げられた瞬間の体験。頭より先に体が「正しいこと」を知っていた、という原体験。
〈バトルフィールドからピースフルへ〉
「最初は身体のなかが戦場、バトルフィールドになっているわけですよ。『こうさせたい』という心の自分と、『そうしたくない』という体の自分、心と体が分離して、喧嘩しているような状態。」——坐禅の核心として語られた言葉。一照さんの探究がずっとここに向かっている。
〈僕と床が出会って、姿勢が生まれる〉
「僕がやるのではなく、相手がやるのでもない。たとえば、僕と床が出会って姿勢が生まれるのですが、それは僕が一方的に働きかけて生まれるものではないんですね。」——「おのずから」の本質を言い表した言葉。坐禅・合気道・人生、すべてに貫かれている。
〈ドアが向こうから開いてくる〉
「出家とかスピリチュアルなことに本気で向かうと、ドアが向こうから開いてくるっていう感じはありました。どこ行けばいいかなって言ったら、パカッと開いて、じゃあそっちに行ってみるかっていう感じ。」——渡米も、葉山移住も、すべてこのパターンで起きている。
〈枯れ葉がカサカサカサって〉
「木枯らしが吹いて、枯れ葉がカサカサカサって、こっち行くとまた風が吹いてカサカサカサって、そういう感じかもしれない。」——「行き当たりばったり」と自ら言いながら、それが一照さんの生き方の真実を最もよく表している言葉。
■コア(根底にある思い・願い)
計画していない。
それでも、風が吹くたびに、
次の場所へ運ばれていく。
ドアが開いたら入る。
風が吹いたら乗る。抵抗しない。
でも、流されているわけでもない。
自分の意図を手放したその先に、
もっと大きな何かと
体ごと一致する瞬間がある。
合気道でも、坐禅でも、人生の転機でも
——一照さんはずっと、その感覚をたどり直している。
↓
一言でまとめると:
「ドアは向こうから開く。だから、ただ素直に入っていく。」
■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)
■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)
藤田一照さんという人:「計画しない人が、最も深いところにたどり着く」
1、「体が先に知っている」:山口清吾先生に投げられた瞬間、「心は何クソッて逆らっているのに、体は心地がいいので『何とでも好きにしてください』って感じになってしまう」と語る。この体験が一照さんの出発点だ。頭が理解するより先に、体がすでに正しいことを知っていた。以来、一照さんはずっとその感覚を辿り直している。坐禅も、ボディーワークも、「体が先に知っていること」を言葉と実践に翻訳し続ける旅だ。
2、「爆発と慈悲が、同じ人の中にある」:マインドフルネスの本を訳しながら娘に怒鳴った話。箸を机に突き刺した話。おもちゃ箱を階段からバラまいた話。禅の指導者として整った人ではなく、怒りが爆発して、それに驚いて、そこから学ぶという人。「僕は爆発型なので、心の平静さを保つよりも、爆発した後の事後処理をどうするかというほうが大きな学びで」という言葉が、一照さんをリアルにしている。完成した人ではなく、いまも途中にいる人だ。
3、「ご縁を、本当に信じている」:阪神大震災の夜の出会い、うるう年の2月29日に届いた葉書、酔っ払って料亭についていった夜——これらを「たまたまって言えばたまたまなんだけど、なんか意味深な感じがする。ご縁と言うしかありません」と語る。この人は本当にご縁を信じていて、それが「ドアは向こうから開く」という生き方の根拠になっている。信念として持っているのではなく、体験として知っている。
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- ✦【呼び名】一照さん
- ✦状況に身をまかせると、うまくお膳立てが整ってくるんですよ。
- ✦
- ✦■背景(いまの活動・生き方にいたった経緯)
- ✦- 1954年愛媛生まれ。灘高校から東京大学教育学部教育心理学科へ。大学院で発達心理学を専攻するも、心理学が身体をおざなりにしていることへの深い不満を抱える。
- ✦- 院生時代、合気道(山口清吾)・野口体操(野口三千三)など身体探求が本格的に始まる。28歳で博士課程を中退し禅道場へ入山、29歳で得度。
- ✦- 33歳で渡米。マサチューセッツ州ヴァレー禅堂にて17年半にわたり坐禅を指導。極寒の雑木林での自給的な暮らしのなか、アレクサンダーテクニーク・フェルデンクライス・ボディ・マインド・センタリングなど西洋ボディーワークを並行して探究。
- ✦- 阪神大震災の夜に東京で茅山荘のオーナーと偶然出会う。その縁が、「家族に対する無責任さ」に気づいたタイミングと重なり、葉山移住という形で結実。
- ✦- 2005年、葉山・茅山荘に移住。坐禅会を始め、裏山のトレイル整備など静かな暮らし。
- ✦- その後、映画出演・対談本・ワークショップなど活動が広がり、70代の現在も国内外で活動を続ける。
- ✦
- ✦■目的(活動を通じて実現したいこと・実態として何をやっているか?)
- ✦**身体をピースフルに変えることを、生きながら実践し続けている人。**
- ✦
- ✦- 「バトルフィールドからピースフルへ」——心と体が喧嘩しない状態を、坐禅・ボディーワークを通じて探究し、指導する。
- ✦- 禅の身体性を、西洋のボディーワークや古武術と接続し、独自の坐禅スタイルを育てる。
- ✦- 執筆・講演・対談・映画・ワークショップなどを通じ、坐禅の可能性を現代に開く。
- ✦- 「状況に身をまかせる」あり方を、坐禅・日常・人との関わりすべてを通じて実践する。
- ✦
- ✦■位置付け(目的に対して具体的にしてきたこと)
- ✦- 葉山・茅山荘を拠点に月複数回の坐禅会を開催。口コミだけで10年間活動を続け、国内外でのリトリート・ワークショップへ展開。
- ✦- 曹洞宗国際センター2代所長として、禅の国際的な普及に携わる。
- ✦- 対談本『アップデートする仏教』刊行。全国9ヶ所でワークショップを展開。
- ✦- 映画『ブッディスト』への出演、後藤サヤカさんとの10年にわたる共同制作。
- ✦- アレクサンダーテクニーク・フェルデンクライス・ボディ・マインド・センタリング(ボニー・ベインブリッジ・コーエンから直接学ぶ)など西洋ボディーワークを修得し、坐禅と接続した独自のスタイルを構築。
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- ✦■エッセンス(対話の中で印象的だった言葉や場面)
- ✦〈心は逆らっているのに、体は心地がいい〉
- ✦「心は何クソッて逆らっているのに、体は心地がいいので『何とでも好きにしてください』って感じになってしまう。全然痛くなく、自然にスッと崩されて、体がグシャっとなる。」——山口清吾先生に投げられた瞬間の体験。頭より先に体が「正しいこと」を知っていた、という原体験。
- ✦
- ✦〈バトルフィールドからピースフルへ〉
- ✦「最初は身体のなかが戦場、バトルフィールドになっているわけですよ。『こうさせたい』という心の自分と、『そうしたくない』という体の自分、心と体が分離して、喧嘩しているような状態。」——坐禅の核心として語られた言葉。一照さんの探究がずっとここに向かっている。
- ✦
- ✦〈僕と床が出会って、姿勢が生まれる〉
- ✦「僕がやるのではなく、相手がやるのでもない。たとえば、僕と床が出会って姿勢が生まれるのですが、それは僕が一方的に働きかけて生まれるものではないんですね。」——「おのずから」の本質を言い表した言葉。坐禅・合気道・人生、すべてに貫かれている。
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- ✦〈ドアが向こうから開いてくる〉
- ✦「出家とかスピリチュアルなことに本気で向かうと、ドアが向こうから開いてくるっていう感じはありました。どこ行けばいいかなって言ったら、パカッと開いて、じゃあそっちに行ってみるかっていう感じ。」——渡米も、葉山移住も、すべてこのパターンで起きている。
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- ✦〈枯れ葉がカサカサカサって〉
- ✦「木枯らしが吹いて、枯れ葉がカサカサカサって、こっち行くとまた風が吹いてカサカサカサって、そういう感じかもしれない。」——「行き当たりばったり」と自ら言いながら、それが一照さんの生き方の真実を最もよく表している言葉。
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- ✦■コア(根底にある思い・願い)
- ✦計画していない。
- ✦それでも、風が吹くたびに、
- ✦次の場所へ運ばれていく。
- ✦
- ✦ドアが開いたら入る。
- ✦風が吹いたら乗る。抵抗しない。
- ✦でも、流されているわけでもない。
- ✦
- ✦自分の意図を手放したその先に、
- ✦もっと大きな何かと
- ✦体ごと一致する瞬間がある。
- ✦
- ✦合気道でも、坐禅でも、人生の転機でも
- ✦——一照さんはずっと、その感覚をたどり直している。
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- ✦一言でまとめると:
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- ✦**「ドアは向こうから開く。だから、ただ素直に入っていく。」**
- ✦
- ✦■課題(まだ見ぬ壁/乗り越えるべき問い)
- ✦- 「充電フェーズに変えよう」と70歳で決めたはずが、忙しさは変わらない。本当にスローダウンするための選択と決断をどうつけるか?
- ✦- 体の回復に時間がかかるようになった。老化と正直に向き合いながら、身体探求者として自分自身の身体とどう付き合い続けるか?
- ✦- 膨大な蔵書と知的遺産を、どのように次世代に手渡すか?
- ✦- 「次はどこに住むか」という問い——場所を移すことが新たな流れを生むのか、それとも茅山荘という場そのものに残すべきものがあるのか?
- ✦- 「爆発型」な自分と「ピースフルを探究する自分」の統合——坐禅の指導者として外に向けることと、最も身近な関係の中で実践することの、終わらない往復。
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- ✦■構造化から見えてくる人物像(ANOMI's Insight)
- ✦藤田一照さんという人:「計画しない人が、最も深いところにたどり着く」
- ✦1、**「体が先に知っている」**:山口清吾先生に投げられた瞬間、「心は何クソッて逆らっているのに、体は心地がいいので『何とでも好きにしてください』って感じになってしまう」と語る。この体験が一照さんの出発点だ。頭が理解するより先に、体がすでに正しいことを知っていた。以来、一照さんはずっとその感覚を辿り直している。坐禅も、ボディーワークも、「体が先に知っていること」を言葉と実践に翻訳し続ける旅だ。
- ✦2、**「爆発と慈悲が、同じ人の中にある」**:マインドフルネスの本を訳しながら娘に怒鳴った話。箸を机に突き刺した話。おもちゃ箱を階段からバラまいた話。禅の指導者として整った人ではなく、怒りが爆発して、それに驚いて、そこから学ぶという人。「僕は爆発型なので、心の平静さを保つよりも、爆発した後の事後処理をどうするかというほうが大きな学びで」という言葉が、一照さんをリアルにしている。完成した人ではなく、いまも途中にいる人だ。
- ✦3、**「ご縁を、本当に信じている」**:阪神大震災の夜の出会い、うるう年の2月29日に届いた葉書、酔っ払って料亭についていった夜——これらを「たまたまって言えばたまたまなんだけど、なんか意味深な感じがする。ご縁と言うしかありません」と語る。この人は本当にご縁を信じていて、それが「ドアは向こうから開く」という生き方の根拠になっている。信念として持っているのではなく、体験として知っている。
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